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原子力発電所の危機の後にやってくるコト。それは、拡散された放射性物質との闘い。 [徒然な話]

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今日は、真面目な話題です。

いえ、決して、普段から、おちゃらけた写真ブログというわけではないのですが、
一旦、落ち着きを見せてきた原発の問題です。

福島第一原子力発電所の危機ですが、
命をかけている東電作業員の方々、自衛隊の方々、消防レスキューの方々、警察の方々などなど、
多くの方の尊い作業によって、一応の危機は脱して来たとは思います。

ただ、まだまだ、気を抜けないのが、放射性を帯びた微粒子の放出の問題です。
ご存じの通り、1号機と4号機の建屋の屋上部分が、水素爆発しました。
これによって、想像以上の問題が発生している可能性が高いです。

現在の放水作業の困難は、建屋からの放射線量が莫大であるためです。
そして、東電作業者の方達が、分単位での作業となっているの屋内作業です。

1号機と4号機の上部が吹き飛んだと言う事は、
屋内からの排出される高濃度・中濃度・低濃度の様々な放射性物質などが、
空気の流れによって、外部に素通しとなっているコトです。

多分、今回の放水による大量の水の流入は、それと、同等の室内の空気を、巻き上げていると想像することは難くないと思います。

これからは、一時的な高濃度放射性物質と戦うのではなくて、
大量の中濃度・低濃度放射性物質と、長期に向き合う覚悟が必要です。

低濃度放射性物質といっても、長時間、長期間さらされれば、人体には被害が甚大です。
もちろん、長期の場合、付着した農作物、さらには、水溶されて飲料水からの被害も考えられます。
だからといって、誇大妄想にかかる必要はありません。

元を絶つと言う意味で、原子力発電所からの放射性物質が、これ以上拡散されない上であれば、
長期的には、空気や水流よって分散され、また、放射性物質も、半減期にそって、
徐々に、放射線の発生が減少されていきます。

まあ、だから、直ぐに危険というわけではないでのですが、
では、どう考えていったらいいかを、専門家の方が公開して頂いています。
引用、転載させて頂きますので、どう考えたらいいのかの基準として頂ければと思います。

「アントロポゾフィー・フォーラム/未曾有の災害という運命に向き合うための情報と意見交換の場」

「2011.03.21CMS Tool
 佐藤雅史です。以下、引用です。
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古山です。

原発事故の大きさを見積もり、生活する人たちのための指針を作る作業をやっています。

今後の成り行きを予測しました。 どうか、天気予報のようなものと思ってください。
当たるとはかぎりません。そうなる確率が高いというだけです。
でも、だいたいの見通しがないと、判断や行動の指針が立ちませんので、あえて予測を出します。

[予測]
大爆発のおそれは小さくなった。(損傷のある基では否定できない)
しかし、これから数週間程度、間欠的に放射性物質の放出が続くだろう。
毎日の風向き、雨が、たいへん重要になってくる。
これからの問題は、環境に放出されたヨウ素131とセシウム137への対策が中心になってくる。

(理由)
原発で一番怖いのは、内部の圧力に耐えられなくて、容器が爆発することです。
しかし、弁を開けて内部の蒸気を逃がすことができます。
これまでもそれをやってきたと思われます。これからもやるしかありません。
したがって、爆発はありません。(損傷があって、それができなくなった場合は、危険があります)

炉の底には、溶けた燃料棒が貯まっていると思われますが、
これが臨界(核分裂反応の再開)に達することもない。
水がある程度の比率で入り込まないと、臨界にならない。

しかし、これからも発熱は続きます。
放射性物質の崩壊熱は自然減衰しますが、止める方法はありません。
これからは、1週間で半分になる程度で、発熱は少なくなっていきます。

炉の内部に冷却水を送りこむことができない炉では、
ときどき弁をあけて放出しないと爆発のおそれが依然としてあります。
それはすなわち、放射性物質の放出です。
損傷した炉の写真の様子からは、すべての炉で冷却水の循環が回復する可能性は小さいと思えます。

これからも放射性物質の放出は続くと予想します。

[対策]

放射性物質は、初期はヨウ素131が多く、だんだんセシウム137の比率が増えてきます。

放射性物質は、シーペルト単位ではかっている身体の外からの被曝より、
身体の中に入り込んでの被曝のほうが影響が大きいです。

ヨウ素131を、人為的に消滅させる方法はありません。
しかし、自動的に一定率で消えていきます。
3ヶ月たてば、3千分の1程度になります。
ヨウ素131は、影響を最小限にとどめて、しのぐことが可能です。
せめて1ヶ月しのげば、16分の1になります。

毎日、ヨウ素を多く含む食品を多く摂ること。
放射性でないヨウ素をいっぱいにして、放射性のものを取り込む余地をなくすためです。
ヨウ素剤があれば服用する。
(ヨウ素剤のデータは、私がまだ十分ではありませんので、
 服用法にはヨードチンキを使うのは、大量に体内に入ってしまった場合の、最後の手段)

すでに雨が降りましたので、飲料水中に放射性物質が出てくること。
土壌にしみこんで農作物に入り込むことが、深刻な問題になってきます。
そろそろ、飲料水に注意です。

(引用・転載はご自由に)」

やはり、専門家が計算の上で、検討しても、同じ話のようです。
3ヶ月、せめて、1ヶ月、頑張りましょう。

被災地に近い方々は、「ヨウ素を多く含む食品」を多く摂ること。
リンク先を拝見すると、やはり、乾燥昆布が200~300mg(100g当たり)と群を抜いていますね。
他は、ひじき、ワカメ、海産魚類が多めですが、後の食品は、気休め程度ですね。

ともかく、「3ヶ月たてば、3千分の1程度になります。」という言葉を信じて頑張りましょう。
その後は、放射性物質による土壌汚染の除去の問題です。

ひょっとして(ひょっとしなくても)、それには莫大な費用が必要かもしれません。


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