先日来のオリンパスデジタルカレッジの人物撮影テクニック講座エピソードIの続きです。
5月25日は平日、水曜日の夜。
この日は、オリンパスデジタルカレッジの人物撮影テクニック講座エピソードIの講評会の日でした。
オリンパスイメージングの入る新宿モノリスに向かいました。
途中、偶然、柗本社長と西川奈七さんと合流して、オリンパスを目指します。
会場に辿り着いてみると、まだ、土屋先生はいらしていません。
2つの写真展、とくに、ユニバーサルの写真展は、6月1日開始ですので、もう直ぐです。
いろいろなスケジュールの最中に、講座の講義・講評会が入り込んだ形となっていますので、
とても、忙しそうです。
さて、始まってみると、7人の参加者のハズが、5人しかいません。
3人の初参加組のうち、一人しか参加していません。
あれあれ。
まあ、人数が少ないということは、たっぷり、土屋先生の話を聞けますし、
一人一人の作品への講評の時間も長く取れるわけです。
それにしても、勿体ないです。
撮影実習までしておいて、その講評に参加できないと、
今回の講座に参加した価値が半減してしまいます。
さて、結果です。
人数も少ないので、前半・後半の作品数も少ないので、
手持ちの作品全部をテーブルに並べて、一気に飴玉投票となりました。
そして…。
申し訳ないことに、私の作品が好評価を頂けました。
ありがとうございます。
土屋講座では、作品の選択を、第二のシャッターチャンスとしています。
さらには、撮影結果から選ぶのは、かなり困難です。
楽なのは、撮っている時点から、これは良く撮れた、良い感触だという作品を、
候補として覚えておくことです。
セレクトは、そんな候補作品を思い出すことで決定されていきます。
では、今回、どうだったかというと、
何十枚、何百枚撮ってあっても、意外に覚えているモノです。
プロのように、この一枚、この一枚と、細かく覚えていませんが、
セレクト時に見ると思い出しますし、この辺に良い感触の写真が数枚あるハズだと、
思い出してきます。
面白いモノです。
そして、その「素の状態」の写真から、作品へのお化粧(お化粧直し)です。
まず
◎こうなって欲しいというイメージを持ちます。
そこに向かって、こんな手中で作品造りとしました。
JPEG画像をイメージに近いサンプルとします。
○Adobe Photoshop Camera RAW 6.4で、RAWファイルを開きます。
○ホワイトバランス、露出、白飛び、黒つぶれ、彩度、シャープネスのバランスをとります。
あくまでも、JPEG画像を基準に、自分のイメージ近く追い込んでいきます。
○露光量はそのままに、明るさと白飛び軽減と補助光効果をバランスさせながら調整します。
コントラストは、眠くならない程度に階調維持を心がけます。
○明瞭度を、2つの使い方をします。
フワッとさせたい場合、芯の解像感を残しながら、−(マイナス)にしてボカしを増やします。
キリッとさせたい場合、+方向にして、シャープネスを効かします。
どちらかというと、最初の方、ボカす方向=明瞭度を下げる使い方が多いです。
面白いのは、Camera RAWでの明瞭度低下(ボカす)は、芯の解像感は残って、
光が当たっている部分だけ、ボカしてくれるコトです。
これは、そのまま、フワッとした感じを表現させてくれます。
○彩度と、自然な彩度の調整を行います。
彩度を上げたい場合、彩度を+20して、その上で、自然な彩度を上げます。
彩度は、明るさやコントラストに影響を与えます。写真の色バランスを崩す可能性があります。
自然な彩度は、明るさやコントラストなどの見え方を維持したまま、彩度だけを調整します。
○ノイズとディテールの調整をします。
そのままが多いですが、RAW現像時のノイズ軽減の調整をします。
そして、Adobe Photoshopで、画像を整えて、不要箇所をスポットブラシで削除して、
Canon Easy-Photo Print Proで、印刷します。
そんな、修正前、修正後の違いを、比較されると面白いと思います。
1)、2)、3)、4)が、修正後の作品です。
5)、6)、7)、8)が、それらの修正前のJPEG画像です。
今回、デモ撮影として、2回ほど、土屋先生にカメラをお渡ししましたが、
その間の画像データは、一目瞭然です。
なによりも、土屋先生の画像は、弄る必要がない完成品として、そこにありました。
撮っている時から、完成しいる。
この先は、これを目指さなくては、と思いました。
告知です。
いつも、大変お世話になっております土屋勝義先生が2つの写真展を開かれます。
2箇所を同時期に、同時にというのは、非常に大変なことだと思います。
先生のblogから、「土屋勝義の心理の解る?日々限定Blogなのだぁ~」の「写真展までの道。。。」
「瞳の中の少女」
「瞳の天使」
2011年6月16日(木)~6月22日(水) キヤノンギャラリー銀座
2011年6月30日(木)~7月6日(水) キヤノンギャラリー梅田
2011年7月14日(木)~7月26日(火) キヤノンギャラリー札幌
2011年8月4日(木)~8月16日(火) キヤノンギャラリー仙台
お近くの方は、是非、ご覧頂ければと願います。
よろしくお願いいたします。
1)「君の笑顔に恋して」
Olympus E-5、Zuiko Digital ED150mm F2.0
1/500秒 F2 ISO200 0.7EV WBオート 150mm(300mm)
2)「光の中の天使」
Olympus E-5、Zuiko Digital ED150mm F2.0
1/640秒 F2 ISO200 1EV WBオート 150mm(300mm)
こちらは、提出しなかった作品です。足の裏がチャームポイントです。(笑。
3)「こっちを見て。」
Olympus E-5、Zuiko Digital ED150mm F2.0
1/800秒 F2 ISO200 1.3EV WBオート 150mm(300mm)
こちらは、土屋勝義先生が撮られた作品です。お手本です。
4)髪の毛のタイミング、笑顔の引き出し方、色/バランス、全てがパーフェクト
それでは、JPEG撮って出し画像との比較です。
5)1)のJPEG画像です。
6)2)のJPEG撮って出し画像です。
7)3)のJPEG撮って出し画像です。
8)4)の土屋先生撮影のJPEG撮って出し画像です。
撮影時の完成度が違います。
さて、この日の講座の様子です。
9)今日も熱血指導の土屋先生です。
10)
11)自分の写真が一杯並ぶ光景に戸惑う奈七さん
12)今日の受講者は、撮影時の7人から、さらに減って、私(Kiyo)を含めて5人です。
13)奈七さんに、振り返って髪を振り回す仕草をして貰いました。
14)ということで、飴玉を沢山頂いてしまいました。
ありがとうございます。
15)土屋先生に、出来たての2つの写真展の案内を頂きました。
是非、みなさん、ご覧頂ければと願います。
16)この日の打ち上げ=反省会は、参加者5人でそっと行いました。