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5月12日のオリンパス人物撮影講座エピソードIIの撮影実習から。OM-D E-M5で撮るポートレート撮影。その2 [オリンパス人物撮影講座]

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5月26日土曜日の朝です。
朝は時々日差しが出たりもしていましたが、すっかり曇りの日です。
曇りと言えども、日中大量の紫外線がでいていますので、十分ご注意下さい。

早速、注文されている方を多々拝見します。
レンズの性能を測るMTF曲線の比較対象に、フォーサーズ最高峰のED150mm F2.0レンズを出されていて、
あまり遜色のない(しかし、超えられない何かがあって、同等以上までには至っていない)高性能なレンズのようです。マイクロフォーサーズにおける松レンズでしょうか?
オリンパスも、キチンとランク付けした方が良いと思います。
低価格でも高性能なM.ZD45mm F1.8と比較して、M.ZD12mm F2.0や、今回のM.ZD75mm F1.8レンズが、割だけかであると、勘違いされる方も多く見かけます。

あくまでも、絶対額として、お財布の関係で、買いたいけれど高いねというのは、良いと思います。
しかし、定価12万円を超える単焦点レンズを酔狂に購入する層にしか受けないのは当たり前なので、
数万円のレンズしか、買わない=買えない層のヒト達が、我々に飼えないじゃ無いかといのはお門違いで、
でも、カメラボディでは、ニコンや、キヤノンの高額な機種を買っていたりするのです。

また、フルサイズ向けならば、20万円代のレンズもありだけれど、たかだか、フォーサーズや、
マイクロフォーサーズに、10万円以上のレンズは、身分不相応だと言いたそうな(実際に言っている)ヒトも、
大きなお世話というか、立派な錯覚者、勘違いされています。
ライカなんて、50mm F1.0とかで100万円超のレンズだしているのです。
ある意味、もし、このM.ZD75mm F1.8レンズがマイクロでの松レンズだとすると、
安くなりすぎだと思います。
位置的には、スーパー竹クラス、松未満といったところでしょうか?
マイクロフォーサーズの兄貴分であるフォーサーズには、3つのランクのレンズ群があって、
Standard、High Grade、Suepr High Gradeとあり、ユーザのつけた愛称として、梅、竹、松と称されています。
そのうち、High Grade、Super High Gradeのレンズは、防塵防滴の国内辰野工場さんです。
特に、Super High Gradeは、辰野工場でレンズ職人さんが手磨きまでして仕上げている逸品です。
ED 7-14mm F4.0 35mm換算14-28mm F4.0相当の超広角ズームレンズ
ED 14-35mm F2.0 SWD SHD最新レンズで、35mm換算28-70mm F2.0相当の標準ズームレンズ
ED 35-100mm F2.0 35mm換算70-200mm F2.0相当の中望遠から望遠ズームレンズ
ED 90-250mm F2.8 35mm換算180-500mm F2.8相当の望遠ズームレンズ
ED 150mm F2.0 35mm換算300m F2.0相当の望遠単焦点レンズ
ED 300mm F2.8 35mm換算600mm F2.8相当の超望遠単焦点レンズ
いずれも、オリンパスと言わず、現在地球上に出ているあらゆるレンズの中でも、最高峰の性能を持っています。
ただし、いずれも、性能重視で、凄い性能と引き替えに、大きさは大きく、重さも重いです。
そして、お値段も、軒並み、標準価格で20万円を超えていて、多くは30万円から40万円近く、最高峰のED300mm F2.8レンズに至っては、注文生産品で、80万円超(実売60万円超?)とも言われています。

その中で、不動の人気を誇るのが、ED 150mm F2.0 35mm換算300m F2.0相当の望遠単焦点レンズです。
そして、今回のM.Zuiko ED75mm F1.8レンズが、このED150mm F2.0レンズと同等までは行かなくても、それに近いマイクロフォーサーズ初の高性能レンズだというなわけです。
M.ZD 75mm F1.8レンズの製品特長をみると、3つのレンズを比較しています。
M.ZD 45mm F1.8レンズ、M.ZD 75mm F1.8レンズ、そして、ZD ED150mm F2.0レンズです。
index_image012.gif
こうして見比べてみると、評判の良いM.ZD 45mm F1.8レンズも中々ですが、流石に、M.ZD 75mm F1.8レンズは、それを大きく上回っています。しかも、45mmは、60本であれば、途中まで上回っています。
途中から急速に劣化するのに対して、75mmは、持ち堪えて、徐々になだらかに下がっていくようです。
そして、ZD ED150mm F2.0レンズはと言うと、それを更に上回って、究極的なMTF曲線を魅せてくれています。
とはいえ、大きさ、重さともに、比較の対象にならないほど、75mm F1.8レンズは小さく・軽い分けですから、仮に、OM-Dや、E-P3に付けるならば、迷う余地なく、M.ZD 75mm F1.8レンズで決まりです。
それにしても、逆に、M.ZD 45mm F1.8レンズの凄さというか、優秀さがわかりますね。

そして、玉ボケの美しさ、口径食による変形の少なさもM.ZD 75mm F1.8レンズは、ED150mm 2.0レンズ譲りのようです。
点光源を撮影したときに、大きくて、真ん丸となる玉ボケは、デジタル時代になって、
優秀なレンズの評価の一つとなっています。
但し、多くのレンズでは、周辺部になると、玉ではなくなって、ラグビーボールや、レモンといった長細い楕円系となります。これは、レンズの設計で口径食を排除できていないレンズにおいて顕著です。
index_image02.jpg
実は、フォーサーズのレンズは、イメージセンサーに比べて、レンズがデカイ、重いと言われていますが、
その如実な効果として、レンズの周辺部で暗くなる周辺減光の少なさばかりがクローズアップされていますが、
実は、口径食の少なさに貢献しています。
そのフォーサーズのレンズ群の中でも、最高の性能を誇るSHG(松)レンズ群において、
究極的に口径食の少なさが発揮されています。

特に、ED150mm F2.0レンズ、35-100mm F2.0望遠ズーム、14-35mm F2.0SWD標準ズームレンズの3本は、
口径食が少なくて、周辺部で、半円となっている玉ボケが、真ん丸の半分=真の半円となって表示されます。
これは、ボケは大きくて、画質は良い、フルサイズ35mmカメラでは、難しい(ほぼ有り得ない)状況の描写です。
その特性が、この半額から1/3とも言えるM.ZD 75mm F1.8レンズで実現しているのですから、凄いコトです。

惜しむらくは、防塵防滴でないという点が、いつでも、どこでも使えるフォーサーズの松レンズを超えられない存在となってしまいました。



さて、今日も、オリンパスデジタルカレッジの人物撮影講座エピソードIIの撮影実習の続きです。
前回は、殺風景なオリンパスイメージングの入る新宿モノリスの敷地内から移動して、
モノリス館内での撮影に入ったところまででした。

館内でも、ガラスを多く取り入れられているので、外のお日様次第によって、
光を意識した撮影が可能です。
また、室内から外の景色を取り入れながらの撮影もできます。
また、ベンチを利用して、ハウススタジオ風、室内風の撮影もできます。
ただ、ライティングが、館内の灯りや、室外からの太陽光に限られるのが難点でした。

モデルは、昨年11月のエピソードIIにも参加された「あいみ」さんと、
昨年のエピソードIに参加された「西川奈七」さんです。


そして、次回のハウススタジオでの撮影実習は、明日5月27日日曜日です。
おちおちと、休む間もありません。
玉川にあるスタジオ・スタンダード玉堤というところの昨年11月とは別の場所となるようです。

今回の撮影は、OM-D E-M5とLeica Summilux 25mm F1.8レンズ+MMF-2と、
 ED50mm F2.0 Macroレンズ+MMF-2です。
1)颯爽と立つ。奈七さん
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2)まだかな?
M5125116_1280x960_補正済.jpg
3)ふっふっ。
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4)笑顔で
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5)振り向けば、そこに君が。
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6)「あいみ」さん、憂いのある表情で
M5125192_1280x960_補正済.jpg
7)
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8)叶わぬ思い
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9)光あれ
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10)光の中のポートレート
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11)光の輪郭
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12)後の茂みにピントを合わせて、雰囲気だけ
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<<お知らせ>>

土屋勝義先生の人物撮影テクニック(東京)(4回講座)エピソードII
今回のスケジュールは以下となっています。
1回目 5月12日(土) 13:00-16:00 撮影 東京都内 ←新宿モノリス。
2回目 5月25日(金) 19:00-21:00 講義 新宿モノリスビル
3回目 5月27日(日) 13:00-16:00 撮影 東京都内 ←STUDIO STANDARD 玉堤B?
4回目 6月 8日(金) 19:00-21:00 講評 新宿モノリスビル

夏のオリンパス新製品の第一弾として、
「ポートレート撮影をはじめ、スタジオ撮影、舞台、屋内スポーツの撮影などに最適な焦点距離
 150mm相当(35mm判換算)の単焦点望遠レンズです。合理的なレンズ設計により、
 大口径F1.8の開放からシャープでヌケのよい描写力を発揮します。
 レンズ表面には反射防止コーディング“ZEROコーティング”を施すことで、
 ゴーストやフレアの発生を極限まで低減させました。静止画も動画もスムーズに撮影できる、
 高速&静音のオートフォーカス“MSC機構”を搭載しています。」
 9群10枚(EDレンズ3枚、HRレンズ2枚)によって、軸上色収差と球面収差を補正しています。
 絞り羽根9枚(円形絞り)、最短撮影距離84cm、フィルター口径Ø58mm
 大きさは、Ø64x69mm(最大口径x全長)重さ305g
 オプションのレンズフード「LH-61F」
 オプションの金属製レンズキャップ「LC-61」
そして、オリンパスオンラインショップで予約キャンペーンが始まっています。
これは、3年間の保証を受けられる延長保証サービスに加えて、お買い上げ日から3年間で2回、ピントや絞りなど、指定する項目の診断と各部クリーニングを実施する無料診断サービス付きキャンペーンです。

OM-D E-M5ですが、OM-D本体、関連製品、全て、3月31日(土曜日)発売されました。
オリンパスオンラインショップでは、各モデル通常の販売を受け付けています。

オンラインショップでは、リニューアル記念キャンペーンを実施しています。
「対象期間中に、一回のご注文で5万円以上(税込)(※1)ご購入のうえ、応募された方にOMシリーズまたはPENシリーズのカメラがデザインされたプレミアム切手シート(非売品)をもれなくプレゼントしております。」

非常にマイナーなtipsですが、
OM-D E-M5でフォーサーズレンズをマウントアダプタ経由使用すると、AF精度が今ひとつのようです。
ざっくりとは合っているのですが、ここというピンポイントでは大抵外れています。
そこで、拡大AF機能を使用する方法の紹介と、
禁断の手段かもしれませんが、MFアシスト機能を使用してみています。

特に、Leica D Summilux 25mm F1.4のように明るい大口径レンズの場合には、
位相差AFでもピント合わせが至難だったりします。

同様に、コントラストAFで、明るい日中ですと、コントラストがなかなか付かないことが多いので、
AF合焦は一つの指針(目安)程度だったりします。

S-AF+MFを使用しても、EVFの原寸大表示のままでは、AF合焦以上の精度で、MFで合わせ込むのは困難です。
そこで、拡大してMFという機能が重要となってきます。

Fn2に、拡大AFという、ボタンを押すと、拡大表示する機能がありますが、
この操作を多用していると、撮影動作の流れ=手際の良い操作感を少しスポイルしてしまいます。

但し、この拡大AFの機能で便利なのが、緑の四角で表示されるAF枠の縮小表示です。
通常は、全画面の35分の1がAF枠となりますが、この拡大AF使用中は、
更に、拡大率(5倍、7倍、10倍、14倍)に合わせて、AF枠が縮小されます。
例えば、拡大率14倍にしてあると、全画面の1/35のさらに、1/14の小さな緑の枠がAF枠となります。
その小さな範囲にスポットでAF合焦するようになります。
また、当然ですが、その小さなAF枠のまま、全画面内を移動できます。
ここで、OKボタンを押すと、拡大表示に切り替わり、そのまま拡大中のAFも効くようになります。
なお、AF拡大率は、この拡大表示中に、ダイヤルで変更します。(5倍から、14倍まで)

この拡大AFは、慣れると便利ですし、かなり小さなAFターゲット枠を利用可能になりますので、
AFのままで、精度を高めるのに適しています。
また、MFアシスト機能のように、ピントリングと連動していないので、MFレンズでこそ価値が出て来ます。
なお、拡大AFとMFアシスト機能は排他利用のようで、拡大AF使用中はMFアシストは停止しています。
ある意味、MFアシスト機能の一時停止としても利用できます。

しかし、いちいち、Fn2を押したり、長押しして解除したりしては面倒な場合も多々あります。
そこで、活躍しそうなのが、MFアシスト機能です。
残念ながら、AFレンズにしか使用できませんが、AF合焦に関わらず、
ピントリングを少しでも動かすと、拡大表示(5倍、7倍、10倍、14倍)して、
MFでのピント合わせをアシスト(補佐)してくれる機能です。

詳しくは、E-meisterのMFアシストの説明から。

ただし、コレが最初に搭載されたE-P1の頃は、操作性が悪くて、
再度、シャッター半押ししてAF作動するか、一旦再生などして、MFアシスト状態を解除しないと
ならなかったのですが、最近は進化して、MFアシスト状態になって暫くすると(1秒程度)、
自動的にMFアシスト解除になって、構図を再確認できる=シャッターを押して撮影できるようになっています。
これで、撮影の流れは、スムーズに行えます。
1.通常にシャッター半押しで、AF合焦させる。
2.少しピントリングを動かして、拡大表示させる。
3.MFとして、ピントリングを動かして、とことん、ピントを追い込む。
少し待つ。
4.自動的に、1.のシャッター半押し状態に戻るので、構図を再確認する。
5.シャッターを押し込んで撮影完了。

惜しむらくは、MFアシストのピントリングのキャッチが敏感すぎて、
レンズの絞り羽根挙動などでも、反応してMFアシストが起動してしまい
勝手に、拡大と、縮小を繰り返したりします。
そういったときに、上記の拡大AF機能をオンにして、MFアシスト機能を一時停止するのもあります。

今後の希望としては。
A)MFアシストのピントリングキャッチの反応時間を調整可能にして欲しい。
  あるいは、レンズ自体の絞り羽根動作での誤作動をさせないように対応して欲しい。
B)MFアシストの自動解除時間の指定(0.1秒から、0.1秒刻みで1秒まで、2秒、3秒、5秒など)
をお願いします。

このお陰で、明るいレンズでの日中や逆光でのピント合わせ込みが楽になりました。

現時点で判っているOM-Dのミニ知識。
○拡大時のシャッター半押し機能設定がありますが、標準では、mode1になっています。
mode1:シャッター半押しで、拡大表示をキャンセルして通常画面に戻ります。
mode2:シャッター半押しで、拡大したままAF動作します。
また、この機能は親指AF時にも連動していますので、mode2にしていないと、拡大表示時の親指AF操作ができなくて、使いにくいと思われます。
また、マニュアルフォーカス使用中で、拡大表示している場合にも、このモード設定によって、挙動が変わりますので、構図を直ぐ確認したい方は、mode1、拡大表示したままでピントを追い込みたい方は、mode2を選択する方が良いと思います。

○内蔵EVFのフレームレートは、ピクチャースタイルをi-Finish以外に設定している時に選択できます。
○また、内蔵EVFの高速フレームレートは、フルライムAF設定に優先する。
○さらに、内蔵EVFの高速フレームレート設定は、LiveView拡大表示中は、標準レートに下がる。
○2つのダイヤルの設定が、何も設定変更していない場合、
 A/Sモードでは、前ダイヤルが露出補正、後ダイヤルが、絞り・シャッタースピード。 
 Mでは、前ダイヤルが絞り、後ダイヤルがシャッタースピードでした。 

この配置は今までの機種で設定変更していたのとは逆なので、設定変更しました。 

○Fn2ボタンは、初期設定でマルチファンクションになっていますのが、
 この状態で、トーンカーブ表示されたハイライト・シャドーコントロール機能となっています。
 前ダイヤルがハイライトの調整、後ダイヤルがシャドーの調整となります。
 例えば、ハイライトを下げて白飛びを減らして、シャドーを上げて暗部を持ち上げて撮影が簡単にできます。
○電源スイッチは、E-3のような右下の位置です。 
○デフォルトのピクチャーモードがNaturalですね。 
 これは、上記の高速フレームレートの設定ができる・できないにも関係しているようです。
 できれば、i-Finishのままで、高速フレームレートの設定可能にして欲しいですね。
 次期機種への課題ですね。
○また未確認ですが、撮影後の自動画像表示については、撮影確認を1秒以上に設定しないと直ぐ消えてしまって判らない状況になるようです。
 ただし、9枚連写などの高速連写のためには、OFFか、0.3秒、0.5秒程度でないと表示が負担になりそうですね。

なお、OM-D E-M5の高感度画質向上の点から、オートISO感度の上限はISO1600の標準設定のまま、
ノイズフィルターの設定となる、長秒時ノイズ低減、高感度ノイズ低減はいずれもオフに設定しています。

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コメント 4

駅員3

写真は楽しく撮れれば良いという私には、そんなに高いレンズは勿体無いですね!!
by 駅員3 (2012-05-26 20:49) 

aidesu

キレイです^^
by aidesu (2012-05-26 23:36) 

下総弾正くま

作品のタイトルのつけ方が上手いですね^^;
by 下総弾正くま (2012-05-27 00:02) 

たもぎ

待ちに待った75mm F1.8
予約注文しました (^^)
by たもぎ (2012-05-27 13:36) 

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