さらに、昨日の続きです。
○「信州下伊那郡松川町 嶺岳寺 (れいがくじ)さんの曼珠沙華を撮影して。その3
○「辰野工場見学から、嶺岳寺さんでの曼珠沙華撮影へ。その2
○「オリンパスの辰野工場見学と、信州伊那高原の赤そばの里撮影会に行ってきました。その1

もう一日、信州下伊那郡松川町 嶺岳寺 (れいがくじ)さんでの撮影をご紹介します。

その2、その3と、Olympus E-5で撮影してきました。
その4は、嶺岳寺 (れいがくじ)さんでの撮影終了間近に撮ったEOS 5D Mark IIでのフルサイズでの撮影です。

フルサイズセンサーによる風景描写と、フルサイズセンサーの余力のある中での真っ赤な曼珠沙華の撮影はどうなるのかが、興味深い点でした。

多くのデジタルカメラは、3層式のFoveon X3センサー以外は、KodakのBayerさんが考案したベイヤー配列となっています。
○「(5) Bayer・Foveon / ベイヤーとフォベオン方式
G R G R 
B G B G
G R G R
B G B G

おおよそ、一つのピクセルを決定するのに、RGGBの4カ所を利用しています。

Gだけ2倍になっているので、Gでは、ピクセル全体の輝度も決定しています。
結果として、2倍のGGに比べて、Rや、Bは、半分のレンジしか変化を掴みきれていません。

ここから、補間する事で、Gが300万画素、RとBが、それぞれ150万画素の合計600万画素のイメージセンサーからの信号を、600万画素のRGB均等なデータへ変換しているわけです。
モノクロならば、ただの600万画素のデータですが、カラーの場合には、補間の誤差が、変換誤差になって、偽色の発生に繋がります。

また、補間しても、Rや、Bは、元々150万画素分しかないので、ダイナミックレンジが狭い画素となります。
これが、ベイヤー配列の利点と、欠点です。

そして、青や、赤 が深い被写体が苦手となるわけです。
特に、赤色は、デジタルカメラの表現が狭い、苦手な色となっているわけです。

Canon EOS 5D Mark IIのフルサイズセンサーで撮影しても、条件は同じはずですが、DIGIC IVの処理が見事なのか、微妙な色合いや、わずかな変化を捉えた幅広い諧調表現が得意です。
同様に、赤色も飽和し難い結果となっています。
反面、色合いは、比較的、おとなしい(派手な発色は、色飽和のもとです)色調となります。

それを、今常用している「ベルビア50 Velvia50 (RVP 50) 風」では、かなり色鮮やかにしているので、発色は気に入っているのですが、色飽和が心配です。
○「EOS 5D MARK II & ピクチャースタイル+

そこで、嶺岳寺 (れいがくじ)さんから見える信州の山間の風景を写すとどうなるでしょう?
また、色飽和し易い真っ赤な曼珠沙華の表現はどうなるでしょう?

またまた、ご紹介です。
「でいぶ寫眞館 -開店休業中-」さんで、本日も、
超絶の赤の妙演が並んでいる
曼珠紗華 2011 - 緋のエクスタシー - Vol.2」のエントリーを出されています。
もう、まるで、でいぶさんは、赤の魔術師ですね。

機材は、EOS 5D Mark II+Sigma 50mm F1.4レンズです。
ピクチャースタイルは、「ベルビア50 Velvia50 (RVP 50) 風」です。
1)嶺岳寺 (れいがくじ)さんの鐘つきのお堂から。
2)
3)
4)
5)
6)
7)梅林と、お地蔵さんと曼珠沙華。
8)
9)
10)
11)
12)前ボケの赤を重ね合わせて
13)
14)
15)夕景らしくシルエットで。
16)トタンに置かれた瓦が綺麗で。