いよいよ、今日から、11月。旧暦で言えば、霜月(しもつき)です。
紅葉・黄葉が遅めな今年は、いよいよ各地で色づいて紅葉してくる頃かと思います。

そして、文字通り激動・激震の年だった2011年も、残すところ2ヶ月です。
日一日と寒さが増してきますので、お体に気をつけてください。

少し間が空きましたが、10月24日に訪れた山梨県甲府市の昇仙峡の続きです。
○「E-5で撮る。昇仙峡の仙娥滝で舞い上がった水滴に浮かぶ虹に驚く。その3

機材として、Olympus E-5がメインですが、それに加えて、サブとして、Canon EOS 5D Mark IIを持って行きました。レンズは、Sigma 50mm F1.4のみです。

本来、フィールド撮影は、このどちらのカメラも得意とする所です。
しかし、一方のE-5には、オリンパス最高峰のレンズがついていますが、
もう一方のEOS 5D Mark2には、Sigmaの描写に定評のあるとはいえ50mm F1.4レンズです。

さて、どんな描写の差があるでしょうか?
その前に、おさらいですが、Olympus E-5は、フォーサーズ規格です。
その特長は、フルサイズの半分の焦点距離のレンズで、同等の画角を得ることです。
そのため、ボケは半分になりますが、換算焦点距離は2倍になります。
パンフォーカスになりやすく、ボケ難いですが、隅々までクッキリ写る描写が得られます。
つまるところ、望遠に強く、また、風景に強いわけです。
但し、半分の焦点距離のレンズが必要となるため、広角系のレンズのラインナップは少ないです。
また、小型のイメージセンサーの常として、画素数は少なく(1200万画素)、高感度に弱いです。

そして、EOS 5D Mark2は、35mmフルサイズのCanon EFマウントです。
換算の必要ない35mmサイズそのままであることが特長です。
その焦点距離そのままのボケが得意ですが、逆に、パンフォーカスし難いとも言えます。
結果として、絞って使う風景の場合には、どこまで絞れるか次第になります。
圧倒的な大きさのイメージセンサーを使用して、多画素数(2100万画素)と、高感度に強いです。

では、明るい昼間の風景撮りにはどちらがより適していると言えば、
実は、使用するレンズ次第です。

風景ですので、広角系のレンズで画質の良い・描写に優れたレンズであれば、特に明るい必要はないのですが、良いレンズ・高性能なレンズは、一般的に大口径レンズに多いのも事実です。

今回の昇仙峡・仙娥滝の撮影の場合には、本来は、大口径広角レンズをフルサイズEOS 5D Mark2に付けて、三脚で、良く絞って撮影するのが良いと思いますが、撮影条件が手持ちでしたので、E-5と良い勝負となります。

結果、非常に良いレンズ(ED14-35mm F2.0SWD、ED150mm F2.0)を用意していった点で、E-5の方が勝っていると思われますが、5D Mark2の描写には、フルサイズ特有のダイナミックレンジの広さ、白い水の流れの白さにグラデーションが見える表現力の広さを感じます。
ところどころ、ゾクッとする一枚が撮れていたりします。

といったところで、EOS 5D Mark IIを使用しての昇仙峡・仙娥滝の撮影からです。

機材は、Canon EOS 5D Mark II+Sigma 50mm F1.4レンズです。
手振れ補正はない組合せなので、全て、手持ちですが、長秒露出時は、欄干などに置いて撮影しています。
1)5D Mark2に持ち替えて最初のショットです。
2)
3)
4)滝の水は、少し貯まっただけで、直ぐ流れて行きます
5)
6)
7)スローシャッターで、水流と繋げて表現
8)
9)
10)虹の降る渓谷という感じでしょうか?
11)秋らしい青空と。
12)この角度でも、滝には、虹が架かっています
13)通り道は、巨大な岩沿いです。
14)奥の方に滝があります。
15)渓谷のコースだけに、普通に橋が架かっています。
16)橋の陰と水流と岩と。