SSブログ

ハイグレードポートレートレンズM.Zuiko ED75mm F1.8レンズの恐ろしい描写力とボケの美しさ。その2 [M.Zuiko 75mm F1.8]

Sponsored Links




7月8日、今日も曇り空の朝です。
ただ、東の空から雲に切れ間が入って、青空が見えてきました。
明日は、良く晴れてくれるコトと期待しています。

通常、OM-D E-M5はの設定は、以下のようにしています。
ピクチャースタイルは、i-Finish。
階調は普通。
ISO感度は、オート、または、ISO200(日中の昼間)。
ホワイトバランスは、オート、または、晴れ(晴れた日の昼間)。
シャープネス −1
コントラスト 0
彩度(RGB) 0
超秒時ノイズ低減 オフ
高感度ノイズ低減 弱、または、オフ。
WBオート 電球色残し オフ
露出AE A(絞り優先AE)、または、M(マニュアル露出)

この中では、標準では強いと思われるシャープネスの効きを弱くする設定変更と、
高感度に強くなったので、高感度ノイズ低減を、最初はオフにしていましたが、最近は低にしています。

さて、なんで、こんな話をしたかと言えば、以前にも引用しましたが、田中希美男先生のblogでも指摘されていたM.Zuiko ED75mm F1.8レンズが写り過ぎてしまうコトへの対応を検討しなければと思ったからです。
肝心の部分を引用させて頂くと、
「贅沢な「写りすぎる」の“欠点”を解消する方法として、ぼくは、わざと見かけ上の解像感を落とすようにして
 撮ってみた。
 すると、とくに人物、それも女性のポートレートをバストアップぐらいで撮るときには、なかなか効果的でありました。
 高感度ノイズ低減機能を「強」にしてから、シャープネスを「マイナス1~2」にする(マイナス1がおすすめ)。
 ノイズ低減を強くするとシャープネスが低下するから、それを利用する。
 オリンパスのカメラは“高感度ノイズ低減”とはいうものの“低感度”から効かせている。
 コントラストも必要に応じて「マイナス1または2」にする。

 こうするだけで、解像感はそこそこ保ったまま、女性が嫌う「小じわ」や「シミ、そばかす」のたぐいはだいぶ目立たなくなる。
 髪の毛の描写も“針金ふう”から“コヨリふう”に少しだけ柔らかくなる。」

まとめると
○高感度ノイズ低減を「強」に設定して、ワザとザラザラ感を出す
○強すぎるシャープネスを落とす為に、マイナス1からマイナス2にする
○コントラストも、適宜、マイナス1からマイナス2にする

コレによって、毛穴や、肌荒れを弱める分けですが、解像度を上げる努力が無にする気もするところが、
ジレンマですね。
この悩みは、多分、更に解像度の高い機種、例えば、NIKON D800/D800Eとか、
Sigma SD-1、Pentax 645Dを使っている方は実感があるのだと思います。

それにしても、このM.Zuiko ED75mm F1.8レンズは面白いです。
マイクロフォーサーズ用レンズとしては、300g超の最大級の重量レンズですが、意外にコンパクトです。
とにかく、松レンズのED150mm F2.0レンズ並みに、良く写ります。
写り過ぎるかもしれません。

取り回しも、フルサイズでの85mmや100mm、135mm級レンズ達と比べて、最短撮影距離が84cmですので、
寄れる方というか、他社並みです。
このレンズを寄れないと思うヒトは、マクロレンズや、フォーサーズ/マイクロフォーサーズの寄れ過ぎるレンズというマクロレンズ並みに寄れる一種アンバランスな世界に慣らされ過ぎた方達です。

Leica Mシリーズのレンズでも、最短撮影距離は、90cmとか、1m越えばかりです。
Nikonや、Canonのフルサイズ用レンズでも、50mm標準レンズ以下では、50cm以下ですが、
それ以上の中望遠領域のレンズでは、EF85mm F1.8レンズが85cm、EF100mm F2レンズが90cm、
EF135mm F2Lレンズが90cmとなっています。
流石に、EF100mm F2.8L Macroレンズは、マクロレンズらしく31cmと寄れます。
まあ、言ってみれば、光学性能を追い求めたM.Zuiko ED75mm F1.8レンズとしては、
最短撮影距離は、他社レンズ並み、最大拡大倍率の性能は見送っているというコトです。
まあ、大きく写したいならば、追って、M.Zuiko ED60mm F2.8マクロレンズがでますし、
KENKO 接写リングを付ければ、グッと寄れるようになります。

花撮りには、どうかと思いましたが、同条件のED150mm F2.0レンズもそうですが、結構キレイな花が撮れますね。
例えば、8)のピンクの花の一枚などがそうですが、
少し離れて、被写体を浮かび上がらせながら、周囲のボケがソフトでキレイとい非常に上品な光景を見せてくれる。これはこれで、花撮りに合うのかもしれません。

今日は、M.ZD 75mm F1.8レンズの外形と、このレンズで撮影した近所の光景からです。

今回の撮影は、Olympus E-5+OM-D E-M5と、M.Zuiko 75mm F1.8レンズで撮影しています。
1)大分離れたところにある床屋さんのお洒落な看板
M7070681_1280x960_補正済.jpg
2)葉の憂い
M7070577_1280x960_補正済.jpg
3)枝越しに
M7070578_1280x960_補正済.jpg
4)雑貨店の看板
M7070584_1280x960_補正済.jpg
5)走る自転車
M7070588_1280x960_補正済.jpg
6)近所に出来たtiti Cafeさん
M7070590_1280x960_補正済.jpg
7)titi Cafeさんがモーニングを始めたそうです
M7070592_1280x960_補正済.jpg
8)ピントのあったピンクの花は忠実に、そのまわりの背景はキレイにソフトにボカしますね。
M7070603_1280x960_補正済.jpg
9)
M7070604_1280x960_補正済.jpg
10)西洋紫陽花
M7070606_1280x960_補正済.jpg
11)パイプ
M7070612_1280x960_補正済.jpg
12)傘
M7070613_1280x960_補正済.jpg
13)なんとなく、両手を挙げたヒトから「やー」って言われている気がする。
M7070615_1280x960_補正済.jpg
14)この時期に、枯れ葉
M7070633_1280x960_補正済.jpg
15)
M7070643_1280x960_補正済.jpg
16)緑の葉
M7070645_1280x960_補正済.jpg
17)雨と日傘と兼用のお嬢さん
M7070679_1280x960_補正済.jpg
18)駅のホーム内の花壇の向日葵
M7070705_2048x1536_補正済.jpg



<<お知らせ>>
いよいよ、2012年7月6日から発売されました。
そして、オリンパスオンラインショップで予約キャンペーンが始まっています。
これは、3年間の保証を受けられる延長保証サービスに加えて、お買い上げ日から3年間で2回、ピントや絞りなど、指定する項目の診断と各部クリーニングを実施する無料診断サービス付きキャンペーンです。

OM-D E-M5ですが、OM-D本体、関連製品、全て、3月31日(土曜日)発売されました。
オリンパスオンラインショップでは、各モデル通常の販売を受け付けています。

オンラインショップでは、リニューアル記念キャンペーンを実施しています。
「対象期間中に、一回のご注文で5万円以上(税込)(※1)ご購入のうえ、応募された方にOMシリーズまたはPENシリーズのカメラがデザインされたプレミアム切手シート(非売品)をもれなくプレゼントしております。」


非常にマイナーなtipsですが、
OM-D E-M5でフォーサーズレンズをマウントアダプタ経由使用すると、AF精度が今ひとつのようです。
ざっくりとは合っているのですが、ここというピンポイントでは大抵外れています。
そこで、拡大AF機能を使用する方法の紹介と、
禁断の手段かもしれませんが、MFアシスト機能を使用してみています。

特に、Leica D Summilux 25mm F1.4のように明るい大口径レンズの場合には、
位相差AFでもピント合わせが至難だったりします。

同様に、コントラストAFで、明るい日中ですと、コントラストがなかなか付かないことが多いので、
AF合焦は一つの指針(目安)程度だったりします。

S-AF+MFを使用しても、EVFの原寸大表示のままでは、AF合焦以上の精度で、MFで合わせ込むのは困難です。
そこで、拡大してMFという機能が重要となってきます。

Fn2に、拡大AFという、ボタンを押すと、拡大表示する機能がありますが、
この操作を多用していると、撮影動作の流れ=手際の良い操作感を少しスポイルしてしまいます。

但し、この拡大AFの機能で便利なのが、緑の四角で表示されるAF枠の縮小表示です。
通常は、全画面の35分の1がAF枠となりますが、この拡大AF使用中は、
更に、拡大率(5倍、7倍、10倍、14倍)に合わせて、AF枠が縮小されます。
例えば、拡大率14倍にしてあると、全画面の1/35のさらに、1/14の小さな緑の枠がAF枠となります。
その小さな範囲にスポットでAF合焦するようになります。
また、当然ですが、その小さなAF枠のまま、全画面内を移動できます。
ここで、OKボタンを押すと、拡大表示に切り替わり、そのまま拡大中のAFも効くようになります。
なお、AF拡大率は、この拡大表示中に、ダイヤルで変更します。(5倍から、14倍まで)

この拡大AFは、慣れると便利ですし、かなり小さなAFターゲット枠を利用可能になりますので、
AFのままで、精度を高めるのに適しています。
また、MFアシスト機能のように、ピントリングと連動していないので、MFレンズでこそ価値が出て来ます。
なお、拡大AFとMFアシスト機能は排他利用のようで、拡大AF使用中はMFアシストは停止しています。
ある意味、MFアシスト機能の一時停止としても利用できます。

しかし、いちいち、Fn2を押したり、長押しして解除したりしては面倒な場合も多々あります。
そこで、活躍しそうなのが、MFアシスト機能です。
残念ながら、AFレンズにしか使用できませんが、AF合焦に関わらず、
ピントリングを少しでも動かすと、拡大表示(5倍、7倍、10倍、14倍)して、
MFでのピント合わせをアシスト(補佐)してくれる機能です。

詳しくは、E-meisterのMFアシストの説明から。

ただし、コレが最初に搭載されたE-P1の頃は、操作性が悪くて、
再度、シャッター半押ししてAF作動するか、一旦再生などして、MFアシスト状態を解除しないと
ならなかったのですが、最近は進化して、MFアシスト状態になって暫くすると(1秒程度)、
自動的にMFアシスト解除になって、構図を再確認できる=シャッターを押して撮影できるようになっています。
これで、撮影の流れは、スムーズに行えます。
1.通常にシャッター半押しで、AF合焦させる。
2.少しピントリングを動かして、拡大表示させる。
3.MFとして、ピントリングを動かして、とことん、ピントを追い込む。
少し待つ。
4.自動的に、1.のシャッター半押し状態に戻るので、構図を再確認する。
5.シャッターを押し込んで撮影完了。

惜しむらくは、MFアシストのピントリングのキャッチが敏感すぎて、
レンズの絞り羽根挙動などでも、反応してMFアシストが起動してしまい
勝手に、拡大と、縮小を繰り返したりします。
そういったときに、上記の拡大AF機能をオンにして、MFアシスト機能を一時停止するのもあります。

今後の希望としては。
A)MFアシストのピントリングキャッチの反応時間を調整可能にして欲しい。
  あるいは、レンズ自体の絞り羽根動作での誤作動をさせないように対応して欲しい。
B)MFアシストの自動解除時間の指定(0.1秒から、0.1秒刻みで1秒まで、2秒、3秒、5秒など)
をお願いします。

このお陰で、明るいレンズでの日中や逆光でのピント合わせ込みが楽になりました。

現時点で判っているOM-Dのミニ知識。
○拡大時のシャッター半押し機能設定がありますが、標準では、mode1になっています。
mode1:シャッター半押しで、拡大表示をキャンセルして通常画面に戻ります。
mode2:シャッター半押しで、拡大したままAF動作します。
また、この機能は親指AF時にも連動していますので、mode2にしていないと、拡大表示時の親指AF操作ができなくて、使いにくいと思われます。
また、マニュアルフォーカス使用中で、拡大表示している場合にも、このモード設定によって、挙動が変わりますので、構図を直ぐ確認したい方は、mode1、拡大表示したままでピントを追い込みたい方は、mode2を選択する方が良いと思います。

○内蔵EVFのフレームレートは、ピクチャースタイルをi-Finish以外に設定している時に選択できます。
○また、内蔵EVFの高速フレームレートは、フルライムAF設定に優先する。
○さらに、内蔵EVFの高速フレームレート設定は、LiveView拡大表示中は、標準レートに下がる。
○2つのダイヤルの設定が、何も設定変更していない場合、
 A/Sモードでは、前ダイヤルが露出補正、後ダイヤルが、絞り・シャッタースピード。 
 Mでは、前ダイヤルが絞り、後ダイヤルがシャッタースピードでした。 

この配置は今までの機種で設定変更していたのとは逆なので、設定変更しました。 

○Fn2ボタンは、初期設定でマルチファンクションになっていますのが、
 この状態で、トーンカーブ表示されたハイライト・シャドーコントロール機能となっています。
 前ダイヤルがハイライトの調整、後ダイヤルがシャドーの調整となります。
 例えば、ハイライトを下げて白飛びを減らして、シャドーを上げて暗部を持ち上げて撮影が簡単にできます。
○電源スイッチは、E-3のような右下の位置です。 
○デフォルトのピクチャーモードがNaturalですね。 
 これは、上記の高速フレームレートの設定ができる・できないにも関係しているようです。
 できれば、i-Finishのままで、高速フレームレートの設定可能にして欲しいですね。
 次期機種への課題ですね。
○また未確認ですが、撮影後の自動画像表示については、撮影確認を1秒以上に設定しないと直ぐ消えてしまって判らない状況になるようです。
 ただし、9枚連写などの高速連写のためには、OFFか、0.3秒、0.5秒程度でないと表示が負担になりそうですね。

なお、OM-D E-M5の高感度画質向上の点から、オートISO感度の上限はISO1600の標準設定のまま、
ノイズフィルターの設定となる、長秒時ノイズ低減、高感度ノイズ低減はいずれもオフに設定しています。

nice!(61)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 61

コメント 3

下総弾正くま

モーニングが気になる…(・_・;)
どんなものか、撮影がてら偵察を…^^;
by 下総弾正くま (2012-07-08 21:59) 

フォトン

kiyoさんが撮影すると、また違った印象・写りですね !
私も花撮りに最適なレンズかと思っているのですが、
花だけでは勿体ないような気もします。
ともかく、解像度に関しては、ZDレンズの中でピカイチでしょう !
ED150に近い描写かと思いますが、
ED150の代わりにはならないでしょうね。。。
マイクロ・ボディでは、F2以下の明るさでは100mm当たりが限界かと思います。
早く、フォーサーズ松レンズがストレス無く使えるボディが欲しいですね !!
by フォトン (2012-07-08 23:27) 

Hiro Clover

75mmF1.8、花のお写真のぼけの綺麗さに驚きました。
これだけシャープなレンズなのに、このぼけの柔らかさは魅力的ですね~。(^_^)

75mmF1.8はオリのオンラインショップで7月10日までは三年保証付だったので、
慌てて注文しましたが、
届くのは遅くなりそうです。(^_^;)

自分はレンズのみの注文でしたが、フードの使い心地はいかがでしょうか?
ネジで締めるタイプのフードは使ったこと無いので、
レンズの鏡筒に傷がつかないかなどちょっと心配な点もありまして、、。
4/3のED40-150mmのフードがつくなら、それで代用してもいいかなぁと思ってますが、
もし使えても似合わなそうですね、、、。(^_^;)
by Hiro Clover (2012-07-08 23:35) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました